「結」とは、
田植え、茅葺の屋根葺きなど一時に
多大な労力を要する際におこなう共同労働の事で
主に小さな集落や自治単位における共同作業の制度で
一人で行うには多大な費用と期間
そして労力が必要な作業を集落の住民総出で助け合う
協力し合う相互扶助の考え方です。
昔の民家の建設、茅葺の葺き替えは
個人の住宅でもいわば公共事業のようなもので
地域扶助の精神で支えられていました。
村人が無償で「ゆい」をおこなっていました。
昭和25年建築基準法が制定され
建てられる住宅の最低限度の基準が設けられると共に
戦後の個人主義の考え方や、高度経済成長での時間短縮
現場での安全確保など様々な要因が重なり
「結」は姿を消してしまったと思います。
確かに危険を排除する事は大切ですが
なにがしら地域で支え合う地域扶助の精神を
私たちは受け継いでいきたいと思っています。