酒蔵から考えること

日本の酒蔵の数は大幅に減少しています。
1ヶ⽉に2.9者の酒蔵が廃業している計算となります。
この20年で約4割も減少したことになります。

その理由は、日本酒の国内消費量の減少だけでなく、
若年層のアルコール消費の減少や、健康志向の高まり、
飲酒運転の規制強化、消費者の低価格志向、
ライフスタイルの変化や嗜好の多様化等・・・
様々な要因があります。

酒蔵の事業は、
蔵元や杜氏、蔵人の子弟たちが承継していくのですが
それが少なくなり廃業に追い込まれています。

そして
酒蔵の減少により、地域経済や文化に大きな影響を与えてしまいます。
酒蔵を中心とした地域経済の衰退が進み
地方の水や米を生かした商品がなくなりつつあります。
江戸時代から続く伝統的な日本酒の仕込み方法である
「生酛造り」がなくなりつつあります。

社寺も同じようなことが言えます。

それらが結果「大工の技術の衰退」にも繋がるのです。

地方を元気にする・・・まずは酒蔵から・・・も正しい気がします。