木目から読み取れるストーリー・・・・です。
写真は杉です。
同じスギでも、木目がつまっているものと、
そうでないものといろいろあるのが分かります。
同じ樹種なのに、
こんなに違いがあるのはなぜでしょうか。
植林これには、気候や土壌のほかに、育て方も影響します。
例えば、吉野杉は、木と木の間隔を狭く植えます。
こうすると、
木同士の競争が激しいのであまり太れず、通直で目のつんだ材ができます。
吉野では、早い時期からしばしば間伐を行い、良い材を残すようにして、
優良大径材や樽用の丸太をつくる林業が行われてきました。
植林一方、宮崎の飫肥(おび)スギは、疎に植えます。
暖かく多雨な気候も手伝って、木は比較的横に大きく成長します。
すると、目幅の広い材ができます。
腐りにくく曲げやすいので、造船用の材として利用されてきました。
育ちが違えば、木の見た目や性格も変わってきます。