先日「住コトニュース」に書いた記事です。
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一時期、流行った「ゼロ円住宅」。
状況が変わり、絵に描いた餅となりました。
・太陽光発電で電気を売って、光熱費をゼロにする
・太陽光発電で電気を売って、住宅ローンを返済する
2012年7月に施行された、
再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)によって誕生しました。
総出力10キロワット以上なら、
20年間にわたって全発電量を電力会社に買い取ってもらえます。
一方、10キロワット未満なら、買い取り期間は10年。
家庭で使用した分を差し引いた、余剰電力を買い取ってもらえます。
ただし、「1日に3回風呂に入る」など、
極端に光熱費を多く使う生活をしなければ・・の話だったのです。
残念ながら(予想通り?)買い取り価格は年々下落しています。
電力が余った際には電力買い取りを停止するというルールができました。
(現在、電力会社によってルールの適用状況はまちまちです)
今度は省エネ住宅です。
20年にはすべての新築住宅に対して、省エネ基準を義務づけることが決まっています
省エネ住宅は名前がヤバイ!!(勘違いさせていまいます)
「高気密高断熱住宅」の方が正しいように思います。
すなわち「夏は冷房・冬は暖房」の住宅です。
日本の住文化の
「こたつ」「扇風機」のような「局所冷暖房」は想定されていません。
【国が決めたことだから従う】から
【消費者が冷静に判断する情報を提供する】
への変換をしないと日本の住宅はよくならない・・・私はそう思っています。
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「(住まい手が学ぶ)住学ガイドライン策定検討委員会」をスタートしています。