NCCCの役割

環境省さんとNCCC(一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム)とのミーティング

自然資本と古材活用
自然資本と古材活用には、環境保全や持続可能な資源利用の観点から深いつながりがあります。

1. 自然資本とは?
自然資本とは、森林、河川、大気、土壌などの自然環境が持つ資産価値を指します。
これらは生態系サービス(CO₂吸収、水の浄化、生物多様性の維持など)を提供し、
人間の生活や経済活動を支えています。

2. 古材活用と自然資本の関係
古材の活用は、自然資本の維持と持続可能な社会の実現に大きく貢献します。
・森林資源の保全
    新たな木材の伐採を減らすことで、森林のCO₂吸収能力を維持し、生態系のバランスを保ちます。
・廃棄物削減と循環型経済
解体される建築物の木材を再利用することで、産業廃棄物の削減につながります。
廃棄物を資源として活用する「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の一環ともいえます。
・炭素固定の維持
木材は成長過程でCO₂を吸収・固定しています。新たな木材を使用せずに古材を活用することで、
炭素排出を抑えつつ、長期間の炭素固定を維持できます。
カーボンクレジットの観点からも評価されています。
・地域資源の活用と経済振興
地域で発生する古材を再利用することで、地域経済の活性化につながります。
職人技術の継承や、伝統的な建築様式の保存にも寄与します。

古材活用は、単なるリサイクルではなく、
自然資本の保全と持続可能な社会の実現に寄与する重要な取り組みです。
環境省を中心に、国土交通省・農林水産省。経済産業省等を横断的に結んで
「古材活用」を起点として「自然資本の拡大」を目指していきます。

その後NCCC理事会

5月31日の「古材の日」には古材活用の新しい仕組みを発表できる場に準備を進めます。