「伝統住宅のススメ」新春対談
1月号は
一般社団法人古民家活用まちづくり機構 矢野理事長との対談です
井上「地方にUターン、Iターンという言葉が流行っていますが、地方の定住化と言うとなかなかうまくいっていない気がするのですが
矢野理事長はどう感じられていますか?」
矢野「ハードで「古民家を改修して住む」だけでは定住化は難しいでしょうね。
【人々のコミュニティによる再生】が必要不可欠です。仕事も創り出さなくてはなりません。
地域出人口減少・例えばシャッター通り、限界集落(限界集落(げんかいしゅうらく)とは、過疎化などで人口の
50%以上が65歳以上の高齢者になって社会的共同生活の維持が困難になっている集落を指す)
で地方は必死なんです。これは都会では判らないことなんだと思います。定住化には仕事があることが基本です」
井上「それはどのようにしていけばいいのでしょう」
矢野「世界遺産に指定されれば観光の街になり活性化はできるでしょうが、それはどの地域でもできることではなく、
また観光でしか生きられなくなります。地域に「雇用」をどう生み出すかが大事です。
街並はその後でいいんです。まず、地域の「誇れるもの」を見つけ出して磨くことから始めます。
そしてそれを都会から発信の得意なクリエーターを連れてきて発信します。発信する力を入れることで
【新しいコト】が生まれてきます」
井上「そういえば、田舎に生活に不便は無くなりました。商品はインヤーネットやテレビショッピングで買えるし、
映画もWoWoで24時間見れます。困るのは病院ぐらいです。そこに【新しいコト】を生み出せばいい」
矢野「一つの例で言うと【新しいコト】を見つけると、それを発信する人を捜します・・・・・・・
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