馬奈木先生が唱える「新国富論」とは?
従来のGDPに代わる新しい経済指標で
国や地域の本当の豊かさと持続可能性を測ろうという理論です。
核となる考え方は「フロー」から「ストック」へ
GDPは、その年に生み出された付加価値という「フロー=流量」を測るものです。
これに対して新国富指標は、社会が将来にわたって富を生み出す土台となる
「ストック=蓄積された資本」を測ります。
そのストックが大本にあって、
そこから分配のような形で出てくるものがGDPや消費という捉え方です。
今の所得(フロー)だけを追うのではなく、
富を生む基盤(ストック)に「手入れ」をすることこそが、
持続可能な豊かさにつながるという発想です。

新国富指標は、
地域の生産の基礎となる三つの資本を金銭単位で評価します。
・人工資本(Produced Capital)――道路・建物・インフラなど
・人的資本(Human Capital)――教育・健康・知識など
・自然資本(Natural Capital)――森林・水・生態系など
教育・健康・自然といった次元の異なるものをどう評価するか、
最終的には金銭単位での評価軸が有効だとして、
この三つの資本を「新国富」の計測対象とし、
その持続可能性をSDGsの評価軸とする提案がなされています。

私は
古民家・空き家を「人工資本のストック」として再評価する視点、
住教育による「人的資本」の強化、
そして古材等の活用が示す「自然資本」の価値化