私は元々「古材屋」さんからスタートしています。
・「古材」を入手するのは「古民家」
・「古民家」には「空き家」
から今のビジネスが構築されています。
古材屋を始めたきき掛けは
2000年の循環型社会推進基本法からです。
そして2001年の
建設リサイクル法でどんどん廃棄される「古材(銘木)が勿体無い」と思ったから。
リサイクル法でリユース法じゃなく
『カーボンニュートラル』という考え方が採用されました。
それは
温室効果ガス(CO2)の排出量と吸収量を差し引いて「ゼロ」にすること。
簡単に言うと
建築に使われていた欅材に含まれるCO2は元々大気中にあったCO2だから
再利用でなく、リサイクル材(チップやペレット)にして燃やして
そのCO2は大気中に戻すのはいいこと・・・という考え方です。
私は
CO2を大気中に戻すことより、再利用して固定していく
『カーボンフィクゼイション』も有った方がいいのではないか?」という考え方です。
それを2010年年に「古材・環境に時代の選択」という本を出版しています。
この考え方は2024年まで国は支持してくれませんでした。
その考え方を多くの方に知らしめてくれたのが「カンブリア宮殿」で
それを変えてくれたのが古民家再生議連の2代目会長の望月会長です。
それから環境省さんと粘り強い交渉を経て(私は諦めないのが強み)
国の信頼を得て、国の仕組みを理解するまでに長い年月が掛かりましたが
2024年4月に「古材卸売業」が産業分類で認められて
「古材を再利用すること」を国は認めたのです。
能登震災でも
「公費解体での古材リサイクル、使える銘木は使う古材リユース」を発信続け
2024年12月に環境省・石川県も「使える木材は使おう」にその考え方は変わりました。