「住育ライフ」より(知らなかったこと)

「住育ライフ」からの抜粋です

伝統構法でよく見かけるのが床下コンクリートの打設です。
湿気対策を考えての手段なのでしょうか?

防湿シートや、白蟻防湿シートを敷いて打設したので、問題ないんだそうです。

とお客さんは説明を受けています。

シロアリを発生させやすいのは、実はこのコンクリートの下と言う事をご存知でしょうか?

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コンクリートの打設は、シロアリにとっては、快適に過ごしやすい環境となっています。
土台や、束石までかぶせたコンクリートの打設や、布基礎造りに見せようと、
土台と敷居にラス板を張り、モルタル左官仕上げにしている家では
70パーセント、シロアリの発生が確認できます。かなりの高確率で発生します。

「シロアリさんいらっしゃ〜い」の床下環境をわざわざ作ってしまっているのです。
実際、ベタ基礎の床下の場合、シロアリが一番発生しやすい場所は【玄関】です。

何故なら、玄関土間は後打ちのため、基礎と土間コンクリートの間に、隙間が出来てしまいます。

また框部分はブロック基礎に左官で仕上げられ、
シロアリはブロックの隙間を利用して框を食害します。
玄関サッシの枠は土間に埋め混んであるため、食害されやすくなります。
このパターンはずっと続いており、時々、疑問に思ってしまう時があります。

「シロアリの発生条件はあまり知られていないのかもしれない…」

シロアリの発生は土壌からの発生が多いため、土中の環境状況に左右されます。

伝統構法では床下にコンクリートを打設をするよりも、床下環境を改善する【通風が重要】です。
伝統構法の特徴である、低気密、低断熱が一番、伝統構法の床下環境に適しています。

犬走りの打設もあまりシロアリ発生条件においてはあまりオススメはできません。