木材を活用する
- 2015.05.08
- 木
戸建木造住宅に於ける
「日本の木材の利用率は3割程度」です。
何故日本の木材の利用率が低いのか?
価格の問題ではありません。
仕組みの問題だと思います。
木造の構造材は大きく分けると
「柱」と「梁」に分かれます。
ハウスメーカー「全てを輸入木材」を使います。
これは「安定供給の視点」からそうなっています。
年間2〜300棟も建築すると「国内での製材所」では安定して
仕入れることは難しいです。
やはり「海外の大量生産方式」はしょうがない。
問題は1棟〜30棟程度の地域の大工・工務店さん
多くの方が「柱は国産材」を使っています。
しかし「梁は海外の木材」が多いのです。
それは「技術の問題」からきています。
大工さんが加工するのではなく
大量生産方式であるはずのプレカット(機械加工)をするのです。
基本的に日本の木材は「長尺もの」は少ないのです。
それは「木材を運び出す時の道(林道)の大きさ」
が一番の原因です。
多くは3m〜4mの長さで切り出されます。
大工さんはそれを
「台持ち継」などの手法で「長尺もの」に変えるのです。
しかし「プレカット」はそれを受け付けないので
海外の木材に頼るのです。
「柱を国産、梁は外国産」では日本の木材の利用率で言うと
「日本の木材は3割程度しか使っていない」と言うことになります。
日本の木材の利用率を上げるには
1、地域の大工さんに手刻みを推進していく
2、地域の大工さんが大手に勝つ
この2つが大事です。
そんなことできる訳ない・・・
いえ!!やってみないと解りませんよ