1年があっという間に,しかも毎年毎年更に早く過ぎていくように感じる
これは「ジャネーの法則」
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く,
年長者にはより短く評価されると心理学的に説明されています。
生涯のある時期における時間の心理的長さは
年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)のです。
例えば
50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが,
5歳の人間にとっては5分の1に相当します。
よって
50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間です。
つまり,
生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん短くなることにより,
時間が早く感じるということです。
また1年の比率が小さくなった他にも,
時間が過ぎるのが早く感じる理由はあります。
その一つとしては,生活に新鮮味がなくなるからです。
子供の頃はまだ知らないことが多く
毎日のように新しい経験や発見がありますが
大人になってしまえば知り尽くしてしまったものが多く,
日々新しいものに出会えるチャンスは少なくなります。
PCでいえば,ハードディスクにも残らず
デスクトップにも新たなファイルも増えずに,
少々のことは上書きで済んでしまう現象です。
そして、
大人になると新鮮味がなくなるだけではなく
同じことを繰り返す頻度も多くなります。
仕事に行っては帰るというマンネリ化した日常の繰り返しが
時間が過ぎるのを早く感じるようになります。