「大阪日日新聞」より
- 2014.10.10
- 雑学
木材もお米も強制乾燥は危険で自然乾燥の方がいいようです!!
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玄米や雑穀をはじめ、あらゆる植物の種子には、
その子孫を守るため動物に食べすぎられないよう身を守るメカニズムや、
土の上に落ちても腐ることなく、やがて発芽に適した季節になると
芽を出すことができるようなメカニズムが働いています。
その因子がアブシジン酸やフィチン酸です。
アブシジン酸(ABA)は植物ホルモンであり、発芽抑制因子として、
植物の発芽を調節しています。
このABAは、
元・東京大学医学部口腔(こうくう)外科教室講師、西原克成医博によれば、
ミトコンドリア毒なので、玄米食には注意が必要であると警告されています。
ミトコンドリアはエネルギー代謝に関わる大変重要な細胞小器官です。
ミトコンドリアが、悪影響を受けると、低体温になり、
不妊、がん、さらには全ての体内酵素の働きが鈍くなるという問題が起こり、
免疫も低下します。
アメリカ合衆国国立科学研究所会報に発表された論文によれば、
人体に対しABAの作用で、ヒト顆粒(かりゅう)球(白血球の一種)で
食作用が活発化し、生体細胞内のミトコンドリアが損傷され、
諸疾患の原因になることが指摘されています。
厳格なマクロビオティック玄米菜食を行っている人の多くは顔につやがなく、
皮膚は黒ずんで覇気がありません。
低体温はがん細胞が好むところで、玄米を食べていたのにがんになったという
声をよく聞くのは、そういうことも一因ではないかと思います。
▽発芽抑制因子を無害化する方法
ABAは、もみやぬかに含まれていますので、白米は安全な食べ方のひとつです。
他に、玄米のABAを不活化する方法として、
(1)炊飯する前に十分に浸水する方法と、
(2)煎(い)る方法の二つがあります。
玄米を十分に浸水すれば、実際の発芽までもっていかなくとも前発芽状態、
すなわち人間が食べても安全な「発芽モード」の状態にして食べることができます。
なお、市販の多くの玄米で発芽しないものがあり、
浸水しても、もはやABAの毒性は消えないと考えるべきです。
これは、農家がもみを乾燥させる際、
高温にさらして加熱乾燥していることが原因の可能性が大です。
オルターの生産者のように、天日干しをしている玄米を食べることが必要です。
市販されている乾燥した「発芽玄米」も危険です。発芽させた玄米を乾燥させた場合、
乾燥ストレスで発芽玄米は身を守るため
ABAを元々(もともと)の水準以上に産生するからです。
オルターの山本朝子副代表は、おいしくて安全な玄米・雑穀の特許レシピ
「発芽モード調理」を提唱しています。
発芽抑制因子の毒性を消した「発芽モード」穀物を生かして、
パンやケーキにまで玄米の新しい食べ方の世界を広げられました。
このことはポストハーベスト農薬まみれの輸入の小麦に頼らなくても、
100%玄米や雑穀でパンやケーキを作るという画期的な発見といえます。
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